口臭を消す方法(1)
口臭の原因には様々なものがありますが、ほとんどの場合、口臭が作られるのは口腔内、つまり口の中です。 それ以外にも消化器系や代謝系の臓器の疾患がある場合に体内で発生した臭気成分が血中に排出されて呼気の一部として出ることがありますが、これは非常にレアなケースです。 つまり、口腔内を"口臭が作られにくい環境"にするだけで口臭のほとんどは解決することが可能なのです。 そのためには、口臭が発生するメカニズムについて理解しなければなりません。 口臭の元となっているのは、"揮発性硫黄化合物"と言われる臭気ガスです。 この臭気ガスは、口腔内に存在している細菌類が食べ物のカスや新陳代謝の過程で生じた剥離上皮細胞などを栄養素として分解(代謝)する際に発生するものです。 とはいえ、誰にでもこの臭気ガスが発生しているわけではなく、この臭気ガスは栄養素の代謝が嫌気性菌によって嫌気的に行われた場合のみ発生するものなのです。 通常、健康的な口腔内の場合は好気性菌が優位なのでこうした栄養素の代謝は好気的に行われ、酸が発生するだけで臭気ガスは発生しません。 ですが、何らかの歯周病になっていたり、虫歯の場所があるとそこでは嫌気性菌が優位になるため、嫌気的代謝が促進されて臭気ガスが発生してしまうのです。 人によって口臭の有無の違いがあるのは、口腔内が嫌気性菌の代謝が行われやすい環境にあるかどうかの違いがあるためです。 では、この臭気ガスが発生しないようにするにはどうすればよいのでしょう? 一番簡単な方法は、きちんと口腔内を清潔な状態にしておくということです。 毎食後のブラッシングに加えて、歯間ブラシなども併用して磨き残しを極力減らすことで嫌気性菌の栄養素を減らすことができます。 また、マウスウォッシュ(リステリンなどの洗口剤)を使うと殺菌作用によって口腔内の細菌類の量を減らすことができるので、これも有効な方法でしょう。 歯磨きはやりすぎると唾液の量を減らす要因にもなるため、一日に6回も7回も歯磨きをするくらいなら、マウスウォッシュを使って歯磨きの回数を減らす方が良いとされています。 また、どうしても毎日のセルフケアだけでは取りきれない汚れが出ますから、定期的に歯医者で歯垢除去をしてもらうことも重要です。 歯垢を放置しておくと、歯石に成長してそこから歯肉炎や歯槽膿漏に繋がって嫌気性菌の活動を活発にしてしまうため、歯垢はなるべく早く除去する必要があります。